2004年9月

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今日の日はさようなら9月30日
 投稿者:相馬  04/10/01 Fri 01:49:58

山田も書いている通り、漂流日誌は明日引っ越します。新しいアドレスは下記。まだ入れないかな? 明日の夜には山田が輝かしい一歩を踏み出しているでしょう。まあ、早い話が日誌を読んだ人からのコメントをつけられるようにしようということで、ついでにもっと多くの人に読んでもらいたいという野望もあったり。これまで読んでくださって感謝します。引越し先でもよろしく。しかし、今度のところはあんまりいい加減なこと書けないよなー。ちとつらい。

あ、これまでの日誌もちゃんと保存して見られるようにしておきます。

午前中の訪問が休みになって少々余裕のあった9月最終日。明日からは10月だね。気温がぐいぐい下がっているのを実感します。はぁ、冬が来るんだなあ。一月後には初雪だって降っちゃってるんだぜ。

訪問先で俺と山田を登場させた新聞記事を作ってもらう。なかなか面白いものが出来たので、プリントアウトしてもらった。山田にも見せてやろうっと。

http://d.hatena.ne.jp/hyouryu/


ニートのこと9月29日 
 投稿者:山田  04/09/29 Wed 22:43:18

■ニートのこと。非常に多くの人が仕事に向かう気も起こさない、或いは非常に低賃金でその日その日を暮らすようになっている状況といえば、第二次大戦後の状況と似通っているのではないだろうか。日々をとりあえず生きていければいい、といった生に対する価値を見出せないところなどは帰還兵と通じるものもあるだろう。21世紀に入る直前あたりからか、世の中の大変革を望む声は大きくなり「平成維新」なんて言葉もちらほら聞こえていた気がするが、実はニートとは社会の物理的破壊無しに戦争後の人間の状態を作り出そうとする、無意識の働きではないだろうか。

■戦争による社会の物理的破壊は、自分たちのすむ社会が今ピンチだと人に思わせ、復興に向かう共通認識を生み出す。もしニートが前述のように人が無意識に作り出した戦争後の人間状況であるなら、われわれは物理的ではない、現代社会の破壊されている局面に対し復興を図らなければならない。その場合、社会が持っていた次世代育成の働きが何かによって破壊されてしまいニートを生み出しているということに留意せねばならない。年々増加する個人的性格傾向などないのだから。

■通信作成して、訪問1件。来週からは曜日を変更したので水曜日は空きになりました。

■台風がまだ来るとは。三重県も大変だ。


仲秋の月を見ず9月28日 
 投稿者:相馬  04/09/29 Wed 00:39:26

一瞬「ニート」ってなんだろうと考えてしまったが、「NEET」ね。「Not in Employment, Education or Training」の略。「職に就いてなくて、学校機関に所属もしてなくて、そして就労に向けた具体的な動きをしていない人」だったっけ。

その昔「DINKS」なんて言葉もあったけど、結局、定着しないですぐ消えた。「NEET」も同じ運命を辿るでしょう。せいぜい「NEETを追う者はEATを得ず」とかそんなダジャレを残すくらいじゃない。

火曜日の午前中は促進センター待機で、よろず相談を受ける。ボランティアスタッフの滝山くんがやってきた。「不登校をオーストラリア人に向けて説明してみろ」とか無理難題を課す。合間に新聞のいじめ特集に毒づいたり。その後、訪問2件送迎1件。十五夜の今日。帰り道、満月が空に浮かんでいた。家で月見酒と思ったけどやめた。昨日、馴染みの店の主人が亡くなったと連絡が入った。それで月を見ながら酒を飲むなんて感傷的すぎる。ウソっぽい。こうして普通にしてるだけでも、どこか穴の空いた感じがする。それ以上はいらない。止めておきたい。


情報化社会ねぇ9月27日 
 投稿者:山田  04/09/28 Tue 02:03:02

■月曜日は忙しい日。訪問4件。そして、いろいろと考える日なのであった。

■まずは、情報化社会の件。「化」とついているからには、「情報」されていない社会があったはずなのだが、それは何社会なのだろうかということから考え始めた。それは結局わからずじまいなのだが、「情報」というのが何を指すのかは色々考えてみた。言葉・図像・音を利用した記号なのではないかと思う。これらは五感で感じるだけでなく伝達も比較的自由にできるものだ。味覚・嗅覚・触覚は感じることはともかく、伝達については上記三つのどれか(しかもほとんど言葉)を経由する他無い。

■人間は世の中の事象を言葉・図像・音で置き換える作業を行う。この置き換えは誰かがやるのではなく、現在生きている人自身が無自覚に行っている。ぼくならこれは「記号化」と呼ぶけど、「情報化」と呼んでもいい。たとえば、自分の考えにぴったりあった詩を探してみたり、今の気分にあった音楽をかけたり、好きなファッションに身を固めてみたり。この場合、自分が経験した事象を受信/伝達するためには三つの表現手段による「思いの平均化」という作業が必要になる。この平均化がくせ者で、本来恐ろしいほど断絶しているはずの個と個の間を、受け手と伝え手が共に感じなくて済むようにさせているのだ。

■で、この「情報化」をやりすぎちゃって「情報の多様化」「情報の氾濫」が起こっているので、人間が人生の出来事を情報として捉えてしまい、犯罪を生んだりするのよ、という批判があるわけですね。確かに、記号の氾濫とそれにさらされる人間というのは存在すると思うのだけど、人間はそれだけでは犯罪を犯さないだろう。

■個人が情報を取り入れる時に消費される時空間は有限だ。一人の人に与えられる時間は一日なら24時間しかないし、一度に触れることのできる空間はせいぜい自分の周囲にあるものだけだ。だから、どれだけ情報を取り入れるかはコントロール可能であり、自分の取り入れたい情報を取り入れようとする。では、ある情報を取り入れようとする意志はどこから来るのか。それは完全に個人の中にある。「情報の多様化」「情報の氾濫」によって犯罪が増加しているような論を述べる人は、往々にして個人がどうしてその情報を取り入れようとしたのかを考えない傾向にある。犯罪につながる情報にたどり着きにくい世の中に変えたとしても、「浜の真砂は尽きるとも、世に盗人の尽きる事なし」だ。むしろ、犯罪に走る要因を直視する方がいいのではないか。

■あと、ニートについてもちょっと考えたけど、それはまた今度。


お祭三昧9月26日 
 投稿者:相馬  04/09/26 Sun 23:42:40

麻雀ね。魅かれたけど昨日は栗山のお祭りに行ってたのさ。

俺が子供のころは、屋台のくじ引きは確か50円だったと思ったけど、今は300円もするのね。まあ、その分景品も高価になっていたけれど。ゲームボーイアドバンスSPとか。感心してたら、タコ焼きやのおっちゃんが話しかけてきた。

「すごいなー、今はSPまで当たるのかー」
「SP欲しいなら買った方が安いよ」
「え!? そうなんですか」
「あんなの絶対当たらないようになってるから」
「あー、やっぱりそういうことになってるんだ」
「くじは当たらないから。その点、食べ物屋は違うよ」
「いやいや、おっさん。食べ物があたっちゃマズイだろ」

今日は、エスニコの芦田さんに誘われて、「国際デー」なる催し物に行ってきた。いろんな国の人たちがその国の料理の屋台を出している。ビール飲んで水ギョウザ食って、ビール飲んでドネルケバブ食って、ビール飲んでナシゴレン食って、ビール飲んでなんだかわからないもの食って、ビール飲んで・・・。もう記憶が途中から曖昧です。今年の春まで訪問してた子に会った。びっくり。ステージで歌を歌っていた。去年の夏までつきあってた彼女にも会った。びっくり。

その後、久しぶりに街なかに出て大いに物欲を刺激される。欲しかったものメモ。上村一夫、鈴木翁ニ、パスカルズ、ルインズ。ミラーの修理代いかんで買おう。


麻雀9月25日 
 投稿者:山田  04/09/26 Sun 04:40:18

■相馬氏とセンターにて話しの後、訪問二件。その後夜にいとこたちと麻雀。相馬氏も誘ったが、用事があって行けなく残念とのこと。

■情報化社会については次回に。


情報化社会ってなに?9月24日 
 投稿者:相馬  04/09/24 Fri 20:23:19

雨の日は眠くてかなわん。

昨日のこと。昼御飯を食べて車に戻ると、左のサイドミラーが折られていた。路駐してたのがよくなかったか。部品が届くまで片肺走行ならぬ片鏡走行だが、案外困らないもんだ。それどころか、今日も石狩の「りんくる」まで最短記録を更新した。空気抵抗が少ないからかな。

10月2日に北海道子どもセンター主催で「情報化社会と思春期の子どもたち 〜少年少女凶悪事件の再発防止を願って〜」と題した講演会が行われる。講師は碓井真史氏(下記リンク先参照)。お誘いの葉書が届いたので、参加しようかと思っている。それで最近、「情報化社会とは?」「それと少年犯罪の関係は?」というようなことをよく考える。運転中も大概そのことを考えてるし、スタッフの送り迎えの途中にふいに議論を吹っかけたり、少々迷惑な人間にもなっている。

情報の多様化、もしくは情報が溢れているというのは本当なのか。そこら辺から俺はウソ臭いなーと思っている。世の中に新しい事件などない、と言ったのは故山本夏彦だと思ったけど、多様な情報というのもそうなんじゃないかしら。「情報化社会」ってなに? こういうことだよ、という意見ください。あと、車もください。

http://www.n-seiryo.ac.jp/~usui/sigoto/


具合悪し9月23日 
 投稿者:山田  04/09/24 Fri 01:15:01

■休日は休みの連絡が入ることが多く、今日は説明訪問一件と訪問一件。説明訪問した先では、子供の考えている訪問とイメージが合わずにとりやめになった。そうやって、自分で人生の出来事を選択できることがこの後も多いといいですね。

■季節の変わり目のせいか、どうも体の調子が悪い。帰宅後ご飯を食べてテレビを見ていたら頭が痛くなってきた。

■日本ハム、がんばれ。

■ニンテンドウDSが12月2日に発売されるそうで。買いたいなぁ。


働かざる者9月22日 
 投稿者:相馬  04/09/23 Thu 03:16:02

ふふふ。一体、誰なら「安易な性行動」をしていいのか、ということも気になりますな。

まあ、「働いて稼いでないやつはセックスするな」という圧力が世の中にはあるわけです。「働かざる者するべからず」。で、表向きはそうあからさまに言えないもんだから、「働いて稼いでないやつ」には性欲がない、ということにしちゃう。その割りをくってるのが子供と老人と障害者です。ちょっと前までは女性もそうだったはず。

性欲と稼ぎを繋ぐと、セックスを金で買うところまではあっという間です。そして、買う側にとっては、性欲を主張しない相手の方が都合がいいわけです。そうすれば両者の関係は対等じゃない(もちろん買う方が偉い。稼いでるから)わけで、自分に有利な条件を出せるからです。ということで、子供の性欲をどうにかしようという人は性風俗を推進し、児童売春を押し進める騎手なんですね。頑張ってください。

ついでに言や、「正しい子供のあり方」という勝手な理想像を掲げ、それに反した者を叩くという図式は「児童虐待」と全く一緒なんですね(虐待をした大人の多くが「しつけのつもりだった」と答えてることからも推測できますね)。そこら辺はどう考えてるんでしょうね。

うーん、やっぱり俺はこういうことを考えてる方がイキイキしてるな。不登校問題より楽しいぞ。

午前中に通信作成。訪問2件をこなした後、氏家先生の月例研究会。それが21時に終了してから、2時間ばかり山田と仕事の打ち合わせ。雨の一日。けっこう疲れた。


リビドー!9月21日 
 投稿者:山田  04/09/22 Wed 01:03:42

■最近ずっと書こうと思っていたことを思い出した。ウイルス付きメールがずいぶんひどいんですわ。とりあえずうちに来たものはここでストップさせるようにアンチウイルスソフトは入れてあるけれどね。でも、非常にじゃまくさいのでそろそろ添付ファイルのあるメールは自動的にゴミ箱行きの設定にしようかなと思っています。そうなった場合はお知らせしますね。

■午前はスタッフの訓練と報告など受けて、午後・夜は送迎と訪問。申し込みがくるらしいとの相馬氏からの連絡あり。

■東京都では「保護者らは安易な性行動をさせないよう努めなければならない」といった罰則のない規定を都青少年健全育成条例に設ける構想を練っているとか。ふふふ。安易でない性行動ならいいんですかね。人工妊娠中絶や性感染症の低年齢化に歯止めをかけるため、ということらしいけれど、それなら妊娠する/させるならその後の子育ても考えるような教育をしたり、感染症についてもしっかり教える性教育をやればいいだけの話で、罰則がない=実行性がない言葉を百万行書くよりもそちらの方が政治としては正しいはずだが。どうも「若いうちにやたら楽しむな」というやっかみ半分な思いを言葉をいじくって伝えようとしている感あり。

■ついでに話を飛ばすと、こういう言葉を使う人たちが「美しい日本語」や「乱れた日本語」について語ることが多い気がするのね。自分の思いを伝えることが不得手な人が、そんなことを語る資格はないべさとも思うのでした。


ハスキー9月20日 
 投稿者:相馬  04/09/21 Tue 01:24:44

昨日の日誌中「ある山下英三郎」は「会長である山下英三郎」かな。なかなか面白い講演会だったみたいだね。やっぱり俺も行けばよかったかな。でも、岡村ちゃんがあったからな。それは岡村靖幸優先だろう。「どんなものでも君にかないやしない」からな。と、まだライブの余韻が冷めない。

「学校が知識を与えるというサービスは子供のニーズにもはや合っていないのだから、人との出会いの場・地域の交流の場として機能させた方がよい」というのがどういう流れで出てきたのかわからないけど、変に浮いた印象を受けるな。「学校」に何か特別な感情があって、うっかりそれが出ちゃった、という感じ。いや、想像だけどさ。ただ、「学校」というところには、良くも悪くも人の心を掻き立てるものがあるような気がするな。

昨日は、以前「さとぽろ」で一緒にスタッフをしていた人の結婚式。少々騒ぎすぎ、声が嗄れたまま訪問4件。その前はライブで騒いだしな。ハスキーボイスでいつもと違う魅力を出せた、ということにしておこう。


函館行きのこと9月19日 
 投稿者:山田  04/09/20 Mon 01:37:42

■土曜日は朝から函館へロングドライブでした。日本スクールソーシャルワーク協会(URL参照)ある山下英三郎氏の講演会を聞きに行くためです。自分たちのやっているような訪問活動を、スクールソーシャルワークという観点でずっと以前から行っている人で、先輩に会いに行くような気分でした。

■大人の子供への視線が非常に冷たく、「学力低下」「子供は不器用」「コミュニケーションが下手」といった子供批判は、思い通りにならない子供への大人のいらだちの表明であるという話やカウンセラーの関わりは心理的局面にとどまること、「私たちは悪くないので変化は必要なく、子供を変えることが必要だ」という視点がもたらすものについてなど、ここ数年相馬氏との間で話しのネタになっていることがどんどん出てきて「ああ、同じことを考えるものだなぁ」という印象でした。アクをよく抜いた相馬氏の話を聞いている感じ。

■一番同意できたのは「原因がわからないと対応できないというのは思いこみにすぎない」という話。対応は未来のために行うものであること、人間に起こる問題は不確定要素が多すぎて単純な因果律で考えられるものでないことを合わせて考えれば、その通りとすぐわかる。「問題を個人に還元するような単純な図式には注意」とも言っていて、これもどこかで聞いたような話でした。

■ちょっと考えちゃう話としては、「学校が知識を与えるというサービスは子供のニーズにもはや合っていないのだから、人との出会いの場・地域の交流の場として機能させた方がよい」という話があり、「出会い系学校」という言葉が思い浮かんだ。まぁ、これは冗談なのだが、昔の運動会が地域のイベントであったというような話をし、そういう機能を復活させるべきということだった。しかし、もともと学校が持っていた機能が今無いというなら、それをどこかが肩代わりしているはずなのだから、元に戻そうというのはいかがなものか。もっと今の大人のライフスタイル研究が必要なのではあるまいか。

■などなど話を聞いた後は懇親会。二時間ほどに渡りおいしい函館の海産物を酒無しで食べるという苦行を自分に課してから、札幌へ向けて出発した。帰りは大雨できゃあきゃあ言いながら運転していた。

■で、本日は訪問三件だったのだが、二件はお休みになったので一件のみ。偶然にも休めた感じでよかったよかった。

http://www.interq.or.jp/student/sswaj/


どんなものでも君にかないやしない9月18日 
 投稿者:相馬  04/09/19 Sun 00:34:40

土曜の午前中は促進センターにてスタッフとお話の時間。今日は山田が講演を聞きに函館出張のため、俺ひとりで待機。しかし、待てど暮らせど誰も来ない。退屈だから、親に連れられて来ていた3、4歳の男の子とボール遊び。その後訪問1件。そして、

夜は岡村靖幸ライブだぜ!

前回札幌でライブあったのが実に8年前。待たせやがってコンチクショー。おまけにすっかり太りやがって。でも、とても良かったのでした。「だいすき」から「あの娘ぼくがロングシュート決めたらどんな顔するだろう」の流れは最強だ。泣けてきた。青春って1・2・3ジャンプだ、このヤロー。ステップアップするため倫社と現国勉強するよ。やっぱり靖幸ちゃんじゃなきゃダメなのよ。代えがきかない。

22時ころ山田に電話してみる。懇親会にも参加して、いま長万部あたりだという。ひどい雨だと言うから、札幌は晴れてると答えたが、電話を切ってほどなく雨が降り出した。


世の中狭いね9月17日 
 投稿者:山田  04/09/18 Sat 00:14:08

■かめの会におじゃましてから訪問一件。終了間際に担任の先生が来たので挨拶して話す。実は以前に電話をもらったこともありその時にははっきりしなかったのだが、実際会ってみるとぼくが中学生の時に学校にいた先生だった。妹の担任をしていてくれた人だったので、なんとなく名前と顔を覚えていたのだった。世の中狭いねぇ。

■明日は函館にいって講演会を聞いてきます。月曜日には報告を。

■なんと、漂流教室の名前をいただいた楳図かずお先生の公式サイトができているではありませんか。みなさんも見てください。グワシ。

■さ、地図の確認をして、CDを焼いて寝よ。ではでは。


レポートどうするか9月16日 
 投稿者:相馬  04/09/17 Fri 01:08:22

朝、家を出ていくらも行かないうちに交通規制に引っかかった。何かと思えば「ツール・ド・北海道」だそう。へー、こんなところを走るんだ。そのせいで訪問に遅れそうになったが、滑り込みセーフ。訪問3件の木曜日。合間に通信を届けて長話。

11月に札大で合同教件がある。レポートを出すつもり。何について書くか頭を悩ませている。豊富からの続きで「訪問とはなんなのか」といったものがいいかもしれない。ここらでもう一度しっかり確認することは、自分たちのためにもなるだろう。

合同教件だけじゃなく、月例勉強会や2月に行うかもしれない講演会の中身など、考えること多し。それで『こんにちはメンタルフレンド』読み直したりなんかして。この本を書いた長谷川教授は、被害者遺族救済も含んだ観点から、池田小事件の宅間被告に接触し対話を重ねていた。「もう何もなかったことにしたい」とでも言いたげな、早すぎた刑執行で志半ばに終わったが、充分評価されることだと思う。『こんにちはメンタルフレンド』も改めて問い直すこと多数だ。いろいろ考える。酒飲みながら。


食育?9月15日 
 投稿者:山田  04/09/15 Wed 23:16:35

■そういえば講演会の冒頭で教育長さんが食育の話をしていた。最近いろいろなところでその話を聞くが、食育をきちんとするのなんか簡単だと思っている。冷蔵庫のコンセントを抜けばいいのだ。冷蔵庫が使えなければ、肉・魚は買ってすぐに使う焼き物ばかりだと経済でないから、必然的に保存できる料理が多くなる。それは昔ながらの料理になる。一年続けていれば、季節にあった食料品を自然に使う術が身に付き、和食中心になるよ。ぼくはそうだった。

■結局食育って、そういったノウハウがないと実践できないと思うのだが、出てくる話といったら、「近頃の子供がキレやすいのは食生活にも原因がある」とか「口が小さい子供が増えている。それは食事のせいだ」とか非科学的で脅しめいた言葉ばかり。

■一時期ほど三角食べは指導されていないようだが、その復活を切望している人の言葉をラジオで聞いた。毎食必ず牛乳がセットになっている給食で三角食べを推奨するなんて、味覚の破壊以外の何者でもないと思う。あなた、牛乳と炊き込みご飯を一緒に食べられますか?

■この件について語るとまだまだ話がふくらむのだが、今日のところはこれくらいにしておく。

■通信作成後、訪問一件とスタッフとの話。今回の通信は相馬氏が殆ど作ってくれてありがたや。


講演会のこと(3)9月14日 
 投稿者:相馬  04/09/15 Wed 01:29:28

うん、個人レベルの話にされてしまうという問題もあるけど、もっと気になるのは、「登校拒否はどの児童生徒にも起こりうるものである」とした場合、必然的に解決策は学校復帰となってしまうからなんだよね。この言葉、不登校や登校拒否は特別なことじゃない、という意識を生んだ功績はあると思うんだけど、親の会やフリースクールなんかが学校復帰を推奨すると気づかずに使いすぎて、かえって事態を混乱させたという面もあると思うんだな。

「私は○○なので、訪問して○○してほしい」に「私は人と話すのが苦手なので、訪問してもそっとしてほしい」なんて回答があったりして(用紙は山田が持ってるので、文面は若干違うかも)、なんだかとてもかわいらしいと思った。「訪問すると不登校・ひきこもりの人が緊張します」とかね。「訪問すると不登校・ひきこもりの人が疲れます」とか。そうなんですよ。みんなそれなりに緊張してるし、疲れるんだよね。

なぜこんな質問をしたのか。俺や山田が特に強調したかったのが、「訪問→子供変化(良い方向に)」という単純な図式は描けませんよ、ということなんです。訪問と子供の変化の間はブラックボックスになっていて、どこがどうなってるかはよくわからないんです。ただ、訪問しているうちに何らかの変化は起きる、少なくともその土台はできるということだけは確信していて、それでこんな活動をしている。でもそこにはAをしたらBになる、みたいなはっきりした因果関係はないはずです。

それは、例えばスクールカウンセラーでも同じことで、その辺りに文科省の対策のウソがあるんだな。ちなみに上で「子供変化(良い方向に)」とわざわざ書いたのは、子供を取り巻く人たちは、自分たちの望む方向じゃない限り「変化」と受け取らないことがしばしばだからですね。

訪問というのは、そんな魔法のようなものではありません。そりゃそうです。だって、やってることは、人と人が出会うという、そこら辺によくあることなんだから。今後、不登校対策に訪問指導が組み込まれていくようですが、「訪問→子供変化(良い方向に)」の単純図式を捨てない限り、上手くはいかないでしょうね。そういう話をしました。こんなにまとまってなかったけどな。

正直、脱線したり口が滑ったりで「マズイ!」と冷や汗かいたことも多かったのだが、そのたび「輪つなぎの会」の吉村さんがとても素敵なほほえみを返してくれるので、「あ、これでいいんだ」と話を続けることが出来ました。つまり時間が延びたことの半分は吉村さんのせい。いや、それは冗談ですが、本当に人を安心させる雰囲気のある人でした。目指せ、あの雰囲気。

本日は訪問2件送迎2件。雨が降ったり止んだり強風が吹いたり止んだり、なんだかよくわからない日。5月に厚田の漁港で買ってきた鮭のメフン一瓶がとうとう空いてしまった。


講演会のこと(2)9月13日 
 投稿者:山田  04/09/14 Tue 02:18:11

■講演会、まずは漂流教室の紹介。パンフレットを配り、コースや理念についてざっと説明し、今までによく聞かれた質問を先に出して紹介した。その後質問を受け付けてから、今度は参加者に質問二つが書かれた紙を渡して書いてもらった。

■出した質問は「訪問すると不登校・ひきこもりの人が○○なります。それは○○だからです」「私は○○なので、訪問して○○してほしい」という二つの質問の○○に当てはまる言葉を考えてもらうというもの。さぁ、ここをごらんのみなさんならどうしますか?

■書いてもらった紙を集めてそこから更に話しを進めていき、一番気づいたことは昨日の相馬氏の日誌にあるとおり、自分の視点が今生活している都市を基盤にしているということ。しかし、都市と地方って、何を基準に考えているのか。自分たちの基準をまた探さなければ。

■「児童生徒が長期に渡り病気以外で学校を休む(=登校拒否)」という事象が「どの児童生徒にも起こりうる」なら、「登校拒否はどの学校にも起こりうる」は真である。ところで、登校拒否を真とできる(=実現可能)な主体は児童生徒である。学校が登校拒否をすることはできない。よって、「登校拒否はどの学校にも起こりうる」を真であると認定するためには、同時に「登校拒否はどの児童生徒にも起こりうる」も真であると認定しなければならない。

■というような論理遊びではなく、児童生徒という個人レベルにフォーカスを当てると個人的な問題しか語れなくなるから気をつけろ、ということかな。


講演会のこと(1)9月12日 
 投稿者:相馬  04/09/13 Mon 00:44:57

無事帰ってきました。山田は運転お疲れ様。ちょっと怖かったけどな。

雑誌にスタッフのお父さんが載ってたり、講演の参加者にスタッフのお母さんがいたり。

昨日の日誌にもあるが、会場となった豊富中学校の校舎は本当に立派だった。固定の教室というものがなくて、代わりに教科ごとの部屋があり、「ホームベース」という名前のオープンスペースがある。生徒はそこをベースキャンプとして、時間割に沿ってあちこちの教室を移動して回るわけだ。テラスのような食堂があって、給食はそこでみんなで食べる。大きな窓からは聳え立つ利尻富士が見える。夕日がまた絶景なんだそうだ。校舎のあちこちに置かれた椅子とテーブル。休みの日でも自由に学校に入って自由に使えるパソコン。生徒だけでなく、近所の人も使えるらしい。「開かれた学校」なのである。

しかし、そんな学校でもやはり来ない子供がいる。平成4年、当時の文部省は「登校拒否問題への対応について」という通知の中で、「登校拒否はどの児童生徒にも起こりうるものである」と記したが、これは正確ではないと俺は思っている。

より正確に述べるなら「登校拒否はどの学校にも起こりうるものである」だ。どんなに学校を改革しても、不登校の子どもは出る。「学校が変われば不登校はなくなる」は幻想だ。豊富中を見てますますその思いを強くした。だからといって、学校改革は意味がない、などと言うつもりはない。改善できるところはたくさんあるし、その結果として不登校が減ることだって当然あるだろう。だが、それだけでは片手落ちなのだ。「学校に行かせる仕組み」よりは「行かなくなっても学習が保障される仕組み」が必要なのである。

講演会は座談会形式とした。いろいろ話を聞いていると、都市部と地方では同じ「不登校」でも、実情が全然違う。教育について考えるとき、ついつい都市部の理論で考えてしまいがちだが、他の視点を持てたことは大きな収穫だった。ただ反省点も多し。特に時間に遅れたこと、それなのに講演自体が長引いてしまったこと、その結果として最後までいられない人が出たことは謝っても謝り足りない。誠に申し訳ない。どうもな、話しすぎちゃうんだよな。

昼過ぎに帰ってきて、それから送迎1件。古谷実『ヒミズ』全4巻を400円で買う。嬉しい。


豊富町はいいところ九月十一日 
 投稿者:山田  04/09/12 Sun 01:36:15

■朝八時から超高速で走って豊富町に着きました。名寄から一時間ちょいで到着したということでその凄さをわかってください。

■到着した豊富中学校はすんばらしく新しい中学校。素敵な校内を見せてもらいそれだけでお腹一杯。

■そして、教育長さんまで来て頂いて話をする機会に恵まれました。どのような話をしたかは、翌日以降の日誌にお互い書いて行きます。

■終了後、泊めてくれる僕の後輩と居酒屋で歓談。相馬は今酔っぱらってひっくり返っています。果たして無事に札幌へ帰れるのか。それはまた明日の話。ではでは。


個人主義9月10日 
 投稿者:相馬  04/09/11 Sat 01:17:48

「タイトル入れてねーよ」って書こうと思ったら直してやんの。

金曜日は訪問1件送迎1件と比較的楽な曜日なのだが、移動範囲は石狩から北広島までと幅広い。今は気持ちよく走っているが、冬になったことを考えると少し憂鬱だ。大移動の合間をぬってパンフ&レジュメの印刷。明日、豊富町で講演をするのです。模様は後日ここで報告します。

今日の夕刊各紙に「フリーター217万人 若年無業者層52万人」という記事が載っていた。そうそう。仕事したくてもその仕事がないんじゃー。就職したくても正社員を募集してるとこが少ないんじゃー。会社という会社に新入社員100人採れと号令かけろ、と思って読んでたら、

(さっき、ここまで書いて間違って消してしまいました)

「働く意思も学ぶ意思もなし 「若年無業者」急増52万人」←これは産経新聞の見出しだけど、どこもこんなようなことを書いている。 世の中の都合を個人のやる気の問題に摺り替えないで欲しい。こういうのを「行き過ぎた個人主義」っていうんだろうなー。


タイトル忘れた9月9日 
 投稿者:山田  04/09/10 Fri 01:16:11

■訪問三件。意外なことに台風については殆ど話題にならず。騒いでいるのは大人ばかりなり。

■遊戯王カードゲームをしたら、いつになく調子が良く三連勝。子供の方は負けるとくやしいので、「次やろう!」と挑んでくるが何故かこちらが勝つ。また来週やろうな。

■「登校拒否を克服した親の会」というのが大阪にある。URL参照。こういう形で親子が幸せになることもある。ぼくはイヤだけど。

■実は一回送信したらタイトルを入れ忘れていた。タイトル無しの日誌を読んだ人、貴重ですよ。ぼくとリアルタイムでネットにいたわけですから。

http://www.hutoukou.ne.jp/index.htm


台風一過9月8日 
 投稿者:相馬  04/09/08 Wed 21:25:20

台風。促進センターに行く道、折れた街路樹の数を数えていたが、あんまり多いのでやめてしまった。幹が一抱え以上もあるような木が根こそぎ倒れている。センターの周りの木もずいぶん倒れていて、白い車が下敷きになっていた。今にも倒れそうに揺れている木もあって、その時には「トムとジェリー」のように「倒れるぞー」と叫ぼうと構えていたのだが、残念ながらその機会はなかった。ほか見たもの。倒れた電柱。ひっくり返った車。曲がった信号。折れたカーブミラー。めくれあがった建築現場の防護壁。吹き飛んだ店の入口の幌。同じく吹き飛んだどこかの看板。

学校は休校だけど「漂流教室」は営業か、と思っていたら夕方の訪問先が一件お休みになる。帰ろうかとも思ったが、交通規制が入って道はどこも渋滞なので、空くまで促進センターで作業しながら待機することに。そのうち山田代表も合流し、今週末の講演会について打ち合わせ。なかなか中身の濃い話が出来た。

家の辺りでは長く停電だったという。今は復旧しているが、いつまた消えるとも限らないので、さっさと日誌を書いてしまうことにした。


あ、忘れた。 
 投稿者:山田  04/09/08 Wed 01:31:14

URLを入れ忘れた。

http://www.pref.hokkaido.jp/skikaku/sk-ssnji/assess/15hyoukahp/jkekka/11kyo/11-1401.PDF


ん〜、残念!9月7日 
 投稿者:山田  04/09/08 Wed 01:30:04

■今週からスタッフと話し合えるように時間を設けたのだが、いきなり遅刻とは…。もし来ていた人がいたら謝らなきゃならん。理由は言っても言い訳になるから聞きたい人にしか言わない。

■送迎二件に訪問一件。明日は台風で札幌市内の小中高が休校になるのですな。

■URLは北海道教育委員会が公表している、平成15年度の「不登校児童生徒対策事業費」の事業評価調書です。一読あれ。残念な気持ちになること請け合いです。


また人と話す9月6日 
 投稿者:相馬  04/09/07 Tue 02:10:01

高校来の友人から帰札してると連絡が来て、昼飯を一緒に食った。真面目半分バカ半分でいろいろ話すうち、あの高校時代の楽しさは一種特別のものだったんじゃないかという話になった。彼も俺も、教室以外の居場所を複数持ってて、空き時間のたびそれらを渡り歩いて過ごした。クラスや勉強というのは、どこかオマケ的存在だった。でも、それって当たり前のことではないのかもしれない。もし、居場所が教室しかなくて、勉強がメインにならざるを得なくて、しかもそれらが嫌いだったら、さぞ学校生活は辛かろう。ひょっとして恵まれてたのかもねー。そう意見は一致した。それより先の話はもうこの日誌に随分書いたからここでは省略。

そうそう。その彼は東京でプログラマーをやっているのだが、業界では若いプログラマーが不足しているんだそうです。みなさん、狙い目ですよ。プログラミング言語は「Ruby」を学べ、と力説していました。それには『Rubyレシピブック 268の技』という本がオススメだそうです、ってそれお前の出した本だろ!

夜に、山田の日誌にも登場した鳥取からのお客さんと会う。真面目な話は昨日しただろうと勝手に決めて、こっちは全編バカ話。いつの間にか霧が出て、乳白色の闇の中を帰ってきた。走りなれたはずの道が、見たこともない景色に変わっていた。


人と話す9月5日 
 投稿者:山田  04/09/06 Mon 02:00:48

■昨日は勉強会の後で、22歳のいとこと仲間たち、その場にいた子供と一緒に公園で鬼ごっこをした。自分の持久力の無さを痛感した。痩せたい…。

■痛くなるとわかっていても耳掻きするという点、微妙に進歩だと思った。

■全開、もとい前回の日誌の誤植、それはそれで意味が通りそうなのが面白い。ちなみに甥っ子はまだ話せません。

■訪問というか子供が親戚の家から帰るのを送るの一件。訪問一件はお休み。そのご、鳥取から日本全国フリースクール縦断の旅をしている人と会い、ファミレスで延々話す。人と話すのはいい。自分の持っている話のネタの再構築ができるから。もっとも、「あ、あの頃から自分は何も考えていない」ということの確認も同時にしちゃってちょっとヘコむこともあるのだが。それも含めて、やはりいいものだ。

■勉強会はぼくが参加するとどうしても長くなる。相馬氏曰く「山田がしゃべっている分長いんじゃないの」そうかもな。

■三重県のあたりで地震ですか。知り合いたちはどうしているだろう。


ひとつの巣立ち9月4日 
 投稿者:相馬  04/09/04 Sat 23:23:46

また耳掻きしすぎて耳が痛え。ほんと、進歩がねえよ。

「今回ほど子供の成長段階とそれが阻害されることによって起こる可能性のある課題についてわかりやすくまとめてある」部分を聞いてないのよね、俺ってば。ちょうどそこが終わったところで会場に入ったので。レジュメを見て残念に思ったことです。後はまあ、好みとして、すっきりさせてくれない講演会の方が俺は好きなんだな。ま、それは自分が話す時にとっておくことにしよう。今やってみたいのは、禁止ワードを含む討論ですね。「不登校」「子供」「個性」。例えばこの辺りを禁止にして語り合ってみたらどーなるかな。

訪問1件。その前に月例勉強会。2年弱オブザーバーとして講師として関わってくれたカウンセラーの高橋さんとは今回でお別れ。何人もの訪問先の子供たちが「もう1人でやれるから」と巣立っていったわけだけど、今日は俺と山田の巣立ちの日だったわけだな。そろそろ自分たちだけでやれるだろ、と。高橋さん、今までありがとうございました。なんとかやりますよ。


なんとかなるものよ9月3日 
 投稿者:山田  04/09/03 Fri 21:26:03

■どうもトップページからメールを送ろうとしてアドレスをクリックすると、間違ったアドレスがメールに書き込まれるみたいです。確認して、そうであればなおします。これまでメールをうまく送れなかった人、ごめんなさい。

■どれくらい子供、そしてそう考える本人を縛り付けるかに気をつけていれば、子供にある振る舞いをさせねば、と思うことがあってもいいんじゃない?程度の問題だろうなと思うのだが。大人であればその辺をわかって子供と接することができるはずだろうし。相馬氏やぼくはは自分の経験と照らし合わせて田中氏の話を重要だと認識したわけだけど、それと同じことくらいはできるだろうと自分たち大人たちを信頼していいべさ。雰囲気に流されて一つの意見に傾くのも、雰囲気が気に入らなくて反発するのも、場に影響を受けているという点では同じだなと。

■ちなみにぼくは今回ほど子供の成長段階とそれが阻害されることによって起こる可能性のある課題についてわかりやすくまとめてあるのを見たのが初めてだったので、「ピカッ」と電球つきまくりでしたよ。

■連絡が入って訪問三件。終了後、甥っ子に会いに行く。指をちゅぱちゅぱと吸って話してくれず、ふやけた。

■明日は勉強会。午後の訪問が一件休みなので終了時までいることができる予定。


ガンダム9月2日 
 投稿者:相馬  04/09/03 Fri 01:11:30

昨日の講演会で出たチャムシップ(前思春期の友人関係のあり方)の話は今月の「ガンダムA」にも出てたよ。

で、その講演会、俺はちょっと気に入らなかった。話の内容ではない。会場の空気にである。少し遅れて入ったので、一番後ろの席で会場全体を見渡せたのだが、講師の田中さんの話に、参加者の頭の上で「そうだったのか!」という電球がピカッと光るのを何度も見た。そのたびに、子供に何かが課されていく感じがしたのだ。

例えばチャムシップ。10〜12歳の頃は同性同世代の友人を作ることが重要である。それを起爆剤にして親離れが始まる。それを聞いて、みんなの頭上に電球がピカッと光る。そうだ、その頃のそういう友人関係は重要だ。だから子供は学校へ行かねばならない。そうでなければ、他のところへ行かねばならない。それも叶わなければ、家へ誰かを呼ぼう。とにかく子供に人間関係を築かせねばならないのだ。学問的にもその重要性は証明されているのだから。

山田と同じく、俺も当時そういう友人が増えた記憶がある。それがチャムシップだと言われれば「ふーん、そういうものか」と思うし、それが成長に重要なのだと言われれば「まあ、そうなのかもしれないね」と思う。しかし、それはどこまでも俺個人の問題で、既にその期間を完了した俺が振り返って「重要だったのかもな」と思っているだけのことである。今の子供たちに重要なのかどうかは結局のところわからない。いや、重要なんだろうとは思うよ。でも、その「重要」って、上述の「〜させねば」という流れも生むんだよね。

これが「大人のあり方」みたいなものでも同じ。「子供の望む大人像」について、「大人がこういう態度をとれば子供はこうなる」みたいなことを考えて実行したのなら、やっぱり子供にある決まった振る舞いを課すことになる。とにかく、そういう空気をビシビシと感じた。

終いの方で、田中さんが「この部屋を出たら私の言ったことは全て忘れてください」と言ったのも、そこに配慮してのことではないかと思う。そして、実行委員の返答は、「今日聞いたことをひとつでもいいから家へ持って帰って、これからの生活に役立てましょう」なのだった。俺が不満に思うのも無理ないでしょ?

昨日、通信を作りながら、山田と二人、ネットでいろいろなアニメ、マンガのキャラ占いをして遊んだ。「ガンダムキャラ占い」では、俺がガルマで山田がギレンでした。実はザビ家だった「漂流教室」。キシリア探してます。


講演会9月1日 
 投稿者:山田  04/09/02 Thu 01:55:47

■午前中通信作成のため集合。しかし、相馬氏は体調を崩しているしぼくはなんだか集中力に欠けやる気が起きず。のらりくらりと話などしつついる内に訪問時間となり、一件訪問へ。その後再度通信作成。スタッフからの報告を受けた後、有朋高校で行われる講演会にいく。

■講演は児童精神科医田中康雄さんの「現代の青少年が抱える課題〜大人たちはなにを示すことができるのだろうか〜」というもの。大変わかりやすく、且つ訪問しているぼくにとっても有益な情報だった。有朋高校では年二回こうした講演会を計画しているということ。今後にも期待。

■講演で心に残ったこと。10〜12歳の間は同性の親友を作る時期であるという話。なるほど、自分のことを思い返すと、小四から小六の時期に男友達がたくさんできたのだった。それまでは、近所ということで男女の別無く遊んでいたのだ。

■そうすると、その時期に不登校している子どもたちにとっては、同性とのつき合いをどこかで経験してもらう必要があることになる。やはりメンタルフレンドは同性が訪問するのが基本ですな。

■というようなことを聞いたので、今度田中先生のところを訪ねて話してみようと思った。近々連絡をしようと思う。

■それにつけても秋の空。トルコ石と琥珀色した夕方からラピラズリの色を経て夜になっていくのはきれいなものだ。


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